ハイテン鋼を使用し30％重量を軽減した開閉式集水桝グレーチング

愛知県小牧市内の新設道路工事において、ハイテングレーチングが施工されました。ハイテングレーチング（国土交通省NETIS CB-090008-VE）は、従来スチールグレーチングと比較して耐力の高いハイテン鋼を主部材に使用したことでスリムになり、重量を平均３０％軽減しました。

また、表面の色や形、表面のすべり止め模様の見た目はほとんど変わりませんので、同じ現場でも使用しやすいデザインとなっております。

細目でも軽いグレーチング

写真の集水桝700×700用Ｔ-25細目タイプの設計においては従来スチールグレーチングの場合は重量が１枚あたり約46kgですが、ハイテングレーチングの場合約32kgになり、14kgも軽くなります。

集水桝700×700用　Ｔ-25　細目　での重量比較表

14キロの軽量化は、２リットルのペットボトルで例えれば７本分に相当します。1枚当たり14kgの軽量化の結果、清掃や点検開閉時のグレーチングの持ち上げが従来の重たいグレーチングに比べ、非常に楽になりました。

重たいグレーチングの開閉は、高齢化してゆく住民や管理者にとっては、増々負担になっており、軽量化を望む声が多くあります。

「農業用排水桝・集水桝」や「流雪溝グレーチング」にも応用

たとえば、北海道の水利施設に設置された農業用管理桝の従来グレーチングは重く、利用者の多くが高齢者であることから開閉作業が重労働になっておりました。そのような中、軽量化したグレーチングのご要望を頂き、ハイテングレーチングをご提案したところ、その軽さを実感したお客様が、「これは、いい」と、すぐに導入していただけました。

現在でも、繰り返しご注文をいただけていることから、一般的な普及が進んでおります。

管理桝、点検蓋のみならず、雪の降る地域では、流雪溝グレーチングとしても導入されています。雪下ろしで体を酷使する住民や管理者の負担を少しでも軽減できる製品です。また、高価な重量軽減装置などを使った軽量化ではないので、経済的でもあります。