FITパワー
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1978年宮城県沖地震では犠牲者の64%がブロック塀の倒壊が原因。 1995年阪神淡路大震災でも約2500ヶ所でブロック塀の被害が発生。
普段は倒壊の心配がなさそうなブロック塀も、耐震化されていなければ大きな地震の時には重大な事故を引き起こす凶器になります。
過去10年を振り返ると震度6前後の地震は20回以上も発生しており、今後も首都直下地震や東海地震、東南海地震など、巨大地震が警鐘されています。 そこで、大切な命を守るため、後付けの控え壁として代用でき、地震直後の倒壊事故を防ぐ耐震化方法についてご紹介します。コンクリートブロック塀について
各部の呼び方とブロックの種類
ブロック塀の正式名称は「補強コンクリート造のブロック塀」といいます。
コンクリートブロック塀の設計基準
ブロック塀をつくるときは、建築基準法を最低限守らなければなりません。 また、社団法人日本建築学会において「コンクリートブロック塀設計規準」等で安全性を確保するために推奨する数値等が規定されています。 ブロック塀に使われる材料の規定を、学会基準を抜粋しご紹介します。- ブロック:
- JIS A 5406(建築用コンクリートブロック)
- または同等以上
- 鉄筋:
- JIS G 3112(鉄筋コンクリート用棒鋼)
- JIS G 3117(鉄筋コンクリート用再生棒鋼)SD295A(異形鉄筋)、SDR295(異形鉄筋)以上
- コンクリート・モルタル:
- 18N/mm2(180kg/cm2)以上の圧縮強度のもの
- ブロック塀の高さ:
- 地盤面より最大2.2m
- ブロックの厚さ:
- 塀の高さが2.0m以下の場合12cm以上
- 塀の高さが2.0mを超える場合は15cm以上
- たて筋:
- 基礎に鉄筋径の40倍以上の長さを埋め込み1本もので塀の高さ分立ち上げる
- 一般に直径10mmの節のついた異形鉄筋を使い間隔は40cm~80cmで入れる
- 控え壁(控え柱):
- 塀の高さ1.2mを超える場合3.4m以内ごとに基礎と塀と一緒につくる
- 基礎:
- 鉄筋コンクリート造または型枠ブロック造布基礎
- 大きさは、せい40cm以上、幅ブロック厚さ以上、根入れ深さ35cm以上(塀の高さが1.2m以上の場合は高さに応じて深くする)
- 基礎は地表面より5cm以上立ち上げる
コンクリートブロック塀の経年劣化と耐用年数
屋外のブロック塀は、常に外気に接する環境のため雨水等の進入による鉄筋のサビ、ブロックのひび割れ、モルタルの劣化による目地のひび割れなどで、経年と共に劣化してしまいます。 社団法人日本建築学会の調査によると、ブロック塀の耐久年数は規定を守られた良い設計・施工のものでも約30年とされています。 しかし、設計基準に沿った施工指導が適切にされるようになったのは10年前ぐらいからとされ、耐用年数30年が経過していなくても古いものには構造規定が守られていない危険の潜むブロック塀が多く存在します。耐震化の遅れと事故の責任
地震時に倒壊の恐れがあると認識しつつも、撤去できない場所や隣地境界線上で手を付けられないなどの理由から現実には補強対策が遅れています。- -民法717条-
- 土地の工作物の設置又は保存に瑕疵があることによって他人に損害を生じたときは、その工作物の占有者は、被害者に対してその損害を賠償する責任を負う。ただし、占有者が損害の発生を防止するのに必要な注意をしたときは、所有者がその損害を賠償しなければならない。
危ないブロック塀を耐震化する補強方法は?
では、ブロック塀を耐震化するにはどのような工事をすればよいのでしょうか? 一般的に行われる補強工事の一例をご紹介します。コンクリート控え壁を作る

鋼製支柱をたてる

コンクリートブロック塀耐震補強金具 「FITパワー」
そこで、コンクリートブロック塀耐震補強金具FITパワーをご紹介します。ブロック塀の後付け補強方法「FITパワー」とは?
FITパワー(フィットパワー)は、控え壁の代用として工事が難しかった場所でも省スペースで施工でき、設置後も利便性を失わずに耐震化できるコンクリートブロック塀の補強金具です。
FITパワーの特長
- 控え壁として代用できる
- 後付け可能
- 強靭な耐震性能
- 耐腐食性が高い材質
- 省スペース設計
- 工程数が少ない簡単施工
- 一人で持ち運べる重量
- 景観配慮の化粧カバー付
※化粧カバーはオプションです。
FITパワーの施工方法
- 1.貫通ボルト用穴あけ
- 2.杭基礎の穴掘り
- 3.金具取付
- 4.コンクリート流込み
- ※
- コンクリートブロック塀の状態や施工場所の状況によって使用できない場合があります。
施工方法を動画で見る
FITパワー施工説明1
FITパワー施工例
控え壁のないブロック塀を耐震化

民家のブロック塀を耐震化

勝手口からの動線を確保

隣地境界上のブロック塀を耐震化

FITパワーはこんな場所におすすめです

- 通学路に面したブロック塀
- 控え壁がないブロック塀
- 解体撤去が難しい狭い場所
- 隣地境界上のブロック塀
- 狭隘地のブロック塀
FITパワーは古いブロック塀から新設まで控え柱として利用できます!
FITパワーの耐震性能と品質
岐阜大学工学部と共同研究による検証試験の実施
岐阜大学工学部と共同研究による静的水平力載荷試験を実施。 耐震性能を検証するために、実際に高度成長期当時の施工方法でブロック塀を建て、震度に相当する力で牽引しました。試験結果
何も対策していないブロック塀

耐震化したブロック塀

荷重-変位曲線

※FITパワーはコンクリートブロック塀の躯体そのものを守る製品・工法ではありません。
一般社団法人防災安全協会 防災推奨品に認定

品質・クオリティ

- ISO9001品質マネジメントシステム認証取得
- 溶融亜鉛めっきJISマーク表示認証