埼玉県東松山市の農業用水路に転落防止柵サクットガードで水難事故を防ぐ安全対策が行われました。

埼玉県のちょうど中心位置にあり、東京都心へのアクセスの良さでベッドタウンとして発展してきたことから、住宅街や商業施設が多い東松山市。一方で、稲作も盛んにおこなわれており中心地を抜けると田んぼに囲まれた道路が続きます。

通学路に面した農業用水路

今回サクットガードを取り付けた東松山市の現場は小学校の通学路、また、すぐ近くには学童保育所がありました。

ちょうど水路の脇の道路が部分的に広くなっており、まわりは田んぼで車通りもさほどないことから、子供たちの遊ぶ姿がよく見かけられていました。

通学路に面した柵のない水路

注意看板で水難事故の危険を喚起

用水路には蓋やフェンスは設置されておらず、ポールが２本と注意看板があるものの安全対策としては十分でなく、不安が残る状況でした。

また、雑草が生い茂る季節になれば水路の存在が分かりにくくさらに危険です。

ポールと看板での注意喚起

工事なしで一般の方でも出来る簡易対策

このような状況から、この危険な水路に転落防止用の柵を取り付けることになりました。

通常、安全柵やフェンスを設置する場合、基礎工事等が必要になるため土木業者さんに依頼して行います。

しかし、今回は予算の都合や大掛かりな工事をせずに業者さんに頼まなくてもできる方法で、簡易的に安全対策したいという希望からサクットガードが導入されました。サクットガードは、水路のへりに金具を取り付けてレンチで締め付けて固定するタイプの転落防止柵です。基礎工事等は不要です。

管理者の土地改良区の方たちで設置

この水路を管理する土地改良区の方たちで、水路3面のうち特に心配な2面に高さ600mm用、長さ２mと１mをそれぞれ1枚ずつ取り付けられました。

標準品規格サイズを2面に取り付け

水路のへりに挟み込んで固定する仕組み

※土地改良区は農業用用排水施設の維持管理等を行っている団体で「水土里ネット」という名称でも呼ばれて言います。

補助金制度を利用した安全施設整備

今回の安全柵の導入には、市が推進する農業用水利施設支援事業の補助金制度を利用されました。

このように、水路の安全管理や長寿命化を図るための補助事業が各自治体等で広がっています。

何とかしたいけど予算や工事のことでお悩みの場合は、簡単に取付できるサクットガードでの対策を選択肢にご検討ください。

補助金で安全対策した水路施設

簡易対策・セミハード対策として